近年は夏場になると気温の上昇が顕著になり、あまりの暑さで熱中症などの症状を発症する人が多くなったことで、多くの施設で空調施設の設置が進むようになりました。この流れは以前では考えられなかった学校でも行われるようになり、扇風機のような気化熱を使った冷却方法では対応できなくなった事例と言えるでしょう。その中で注目されるようになったのが業務用エアコンであり、家庭用と比較するとその能力が高くなっていることから、個人でも利用されるようになっています。一般用と業務用の大きな違いは消費電力であり、エアコンのように室内の温度そのものを設定した状態に変化するためには大量に電力を必要としていて、床面積が広く多くの人が集まるような空間では定量の電力供給しかされない家庭用では対応ができません。
巨大な店舗などでも全体の室温が管理できるのは大量に電力を使ってエアコンを動かしているからですが、この業務用の機器を交換する場合には注意しなければいけない事項が存在しています。電力というのは発電所で発電した電気を利用者のところに電線を使って移動したもので、送電される電気は高電圧の状態になっていて、そのままでは使えません。それを変圧器などの電圧を調整する機器を使って利用しやすいように変化させていますが、これが業務用になると機器によって消費電力が違っているので、交換する際には最適な状態にするための調整が重要になっています。これが調整せずにそのまま交換してしまうと、そのエアコンが持っている本来の働きができないだけでなく、そのまま使い続けると発火など悪影響が生じる危険性が高まってしまうでしょう。